2004年2月9日(月)22:20

シュレーダー首相とアハーン首相はダブリンでEU憲法を議論

ダブリン/ベルリン(ドイツ通信社)

EU議長を務めるアイルランドのバーティー・アハーン首相は、ドイツのゲルハルト・シュレーダー首相との会談を終えて、いわゆる二重多数決制の原則の堅持というドイツの姿勢を是認すると表明した。議長国アイルランドの使命は将来のEU憲法をめぐる論争で妥協点を見出すことである、とアハーン首相は月曜日の晩ダブリンで、シュレーダー首相との会見を終えて語った。「だがそれは何もかも犠牲にしての妥協であってはならない」と首相は補足した。

アハーン首相は、賛成国の数とその人口の総和に基づく二重多数決制の原則を、あらゆる方面の懸念に配慮した形で適用する方策を見つけねばならない、と述べた。「欧州憲法の全体構想では、拡大後のEUの機能を高め、より速やかに、有効に、かつ効率的に決定が行える仕組みが求められているのである。」

アハーン首相は、アイルランドの議長任期中に妥協案が得られるとの自信をあらためて示した。「私は合意が得られると思う」。私は火曜日にはフランスのジャック・シラク大統領と電話会談を行い、木曜日にはローマに赴いてイタリアのシルヴィオ・ベルルスコーニ首相と協議するつもりである、とアハーン首相は語った。

しかしドイツの政府広報官の伝えるところによれば、会談を終えたシュレーダー首相は6月までの欧州憲法合意の可能性について控え目な意見を表明したという。ドイツはいかなることがあっても二重多数決制の原則に固執し、25ヶ国およびそれ以上にEUが拡大した後、欧州委員会が一層効率的に機能できるような条件整備をあくまでも求める、とシュレーダー首相は主張した。

原題:Schroeder und Ahern diskutieren in Dublin EU-Verfassung




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